北千里高等学校

校長ブログ

  • 2017年5月11日 2時間の学習時間、とれていますか

    5月10日(水)1年生対象に進路講話があり、中学校と高校の勉強の違いについて、お話を聞きました。

    高校の学習で何につまづいてしまうか。第1位は学習内容が難しく、勉強の時間が足りないこと、第2位は授業の進度が早いこと、第3は長時間の学習が必要なこと。中学校の時、クラブを引退してから勉強を頑張って本校に合格できたという成功体験を持っている人は要注意!大学を目指すにはその方法は危険です。一気に詰め込むには量が多すぎて間に合いません。やはりコツコツと学習を積み上げることが大切です。少なくとも2時間、勉強できるように学習計画(一日の時間の使い方)を立ててください。一日は24時間しかありません。

    周りの友達があまり勉強していないと妙に安心してしまいますが、その気持ちにも注意が必要です。以前に地方から大阪に転校してきた高校生と話をする機会がありましたが、「国公立をめざしているので毎日3時間は勉強します。」とはっきりと答えました。勉強している人はたくさんいますし、勉強がしっかりできている人は目標もはっきりしていると言えると思います。

    「塾に行かないと勉強はできない」という強迫観念のある人もいるかもしれませんが、塾は必ずしも必要ないと思います。かえってダブルに課題があって、学校の勉強も塾の勉強もどっちつかずになるのではないでしょうか。

    今回のお話でも授業を中心として授業前の予習、授業後の復習を充実させ、教科書を完璧に学習していくことが基本であり、その中でも特に予習をするのとしないのでは授業の理解度が全く違ってくると説明がありました。予習、授業そして復習をすることによってその日の学習を定着させることでしっかりと記憶にとどまります。

    問題を解いた時、わかる、わからないどちらにしても放置して終わればそこは単なる「作業」。勉強は「できなかったら理解できていないところを確認し解きなおす」「わかった問題をもう一度解けるかどうか、解きなおしてみる」という部分であるという説明にはみなさん納得がいったのではないでしょうか。

    気持ちを新たにし、高校の学習に向き合うきっかけになればと思います。