北千里高等学校

校長ブログ

  • 2018年12月13日 「一人ぽっちをつくらない」 保護者の方とともに…勉強です!

    12月12日(水)、PTAとの合同で人権研修を行いました。豊中市社会福祉協議会でCSWとして活躍されている勝部麗子氏をお招きし、地域福祉についてお話をうかがいました。「人はいつからでも変わることができると信じているんです。」これが自身の社会福祉に向き合う根本的なポリシーと語る勝部さん。その信念のもと、何十年も引きこもりになっている人、ゴミ屋敷となって地域住民との対立から孤立する人、子どもの貧困…様々な地域の課題にあきらめずに向き合って解決されています。さらにその後、対立していた地域住民をまとめて地域を見守る協力体制を築いておられるところがすごいところです。こじれた感情、対立する人たちと向き合うことはとてもエネルギーがいる仕事です。あきらめず、根気よく対応することはそう誰にでもできることではありません。その真摯な姿に敬服しました。

     

    引きこもりになるきっかけとして、高校卒業後の進学がうまくいかなかったり、就職先で上手くいかなくなりそのまま働かなくなってしまったり、在学中のいじめが原因となっていることも多いと話されていました。「弱い立場の人を一人ぽっちにする社会は全ての人が一人ぽっちになる社会です。生徒さんが高校から離れたとしても、気がかりな生徒さんについては見守りをお願いしたいし、心配な状況があれば知らせてほしい。ひとりぽっちにしたくない。よろしくお願いします。」と締めくくられました。

     

    勝部さんは、「困った人」は「困っている人」ですとよく言われます。表面的には周りの迷惑も顧みず、自分勝手な行動を繰り返しているように見えても、その奥に誰にも言えない苦しみを抱えているケースがある。周りを困らせる状況は、実は本人が望んでいることではなく、問題の根本的な解決されないために引き起こされている結果として表れていることもあるということです。生徒の様子を見ていてもそのように感じることがあります。その人の満たされない思いに近づくことはとても難しいですが、少なくともそういう想像力を持てる人でありたいなあと感じます。

     

    研修後、「あの人はすごい人やなあ。頭が下がるわ」と感想を言ってくれた教員もいました。PTAの方々も「勇気がわいた。」と感想を述べておられました。

    一人ぽっちをなくすために大切なのは、私たち教職員もひとりぽっちにならないことです。困難な課題に向き合わなければならない時、人とつながりながら、チームとして対応することが重要だなあと感じました。