北千里高等学校

校長ブログ

  • 2021年7月5日 受験生を持つ保護者の心構えとは?

     7月2日、2年生保護者向けの進路講演会を開催しました。今年度も密を避けるため、視聴覚室と図書室を中継で結んでの講演会です。講師の近畿大学の屋木先生は毎年おなじみの先生です。府立学校の多くの進学校で講演を手掛け、大阪だけでなく全国を飛び回って講演をされているお忙しい先生です。

     

    入試制度そのもののシステムが保護者の方が受験された頃とは大きく変化しており、内容を正しく理解するのが難しくなっています。講演の中で、屋木先生がおっしゃっていた保護者の心構えについて、簡単に紹介します。

     

    1 上からものを考える習慣を育てる

    「〇〇になったら、□□大学を受験する」という考えではいつまでたってもそのレベルに届かない。いつまでにそのレベルに持っていくのか、そのために何をするのかという逆算でものを考えることが大切である。2年生は特に大切な時期。情報をしっかり集めて、どんな勉強をしたいのか、そのためにどの大学に行くのがいいのかについて、考えていくことが大切である。目標をしっかり持っている生徒は強い!とお話しされました。

     

    2 夢を持たせるコミュニケ―ション

    「認める、励ます、応援する」親の役目はこれが大切。一生懸命頑張ろうとしている子どもの背中をしっかり押してあげてください。その中で、親ができること、あるいはできないことについても話し合い、本人がどうしたいと思っているのかよく話し合ってください。

     

    3 授業を大切に、基礎学力の充実を

    大学進学を考える時、多くは共通テストを受けることになりますが、共通テストは日々の授業を大切にし、毎日基礎学力を定着させていけば点数が取れる問題です。授業を大切に、基礎学力をしっかり身につけてほしいとおっしゃっていました。

    2年生の夏休みは苦手教科の克服にしっかり当てていきましょう。模擬試験を受けたらその後が大切です。受けたままにしていては力が付きません。自分が正答できなかった問題を復習して、同じことを繰り返さないようにすることが大切です。

     

    4 受験とは直接関係ありませんが…社会人基礎力を育てる

    社会人基礎力としての挨拶、ルールを守る、マナーを身につけることは社会を生きていくうえで根本の力としてとても大切です。ご家庭で培っていただきたい力として、講演を締めくくられました。

     

    受験は大きな支出を伴います。受験費用について計画を立てておくことも保護者としては大切なことだと思います。この夏、これからの受験についてぜひ子どもさんと向き合ってよくお話をしてください。そして、お子様の気持ちを聞いてあげてください。その中でできることとできないことについても考える必要があります。

    「備えあれば患いなし」早くから準備をはじめて早すぎるということはありません。お子様と一緒に考える、そういうスタンスでともに頑張っていただけたらと思います。