中学生のみなさんへ / 卒業生より
「KHSの体育祭と先生方」
「体育祭」といえば、皆さんはなにが頭にうかびますか?私は、ずばり「応援団」です。北千里の体育祭は体力がなくても、走るのが苦手でも大丈夫、十分に楽しめます。そのキーワードは応援団! 手前の写真をみてください。この衣装はゼロから自分たちでつくったんですよ。演武もすべて生徒の創作で行われる応援合戦は圧巻です。まさに体育祭におけるもうひとつのたたかい。団員になるとずいぶんと前から練習をはじめて、本番が近づくと放課後あちこちで太鼓の音や熱のはいった練習の声がこだましていました。私たちの団は優勝を逃しましたが、皆と一丸になってやり切った達成感はこのうえないものでした。そして後夜祭*では、友人、先輩、先生方と一緒に我を忘れるほどおどったのを覚えています。私の場合、ふだん使わない筋肉を使いすぎたために、ふくらはぎがこむら返りをおこすという痛いおまけつきでした。(*後夜祭は現在行われていません)
北千里生は、勉強だってがんばります。三年生になると、授業がはじまる前の朝の教室で受験勉強にとりくむ生徒が少しずつふえていきました。数学や理科でおちこぼれていた私は、担当の先生方にとことんお世話になりました。補習からはじまって、個人指導、そして悩みや不安、将来の夢まで・・・。今仕事にしている心理学の道をめざそう決めたのもこのとき先生にはげまされてのことでした。いま、自分が人を教える立場になると、がんばる生徒達をみまもること、落ちこぼれた生徒をすくいあげること、とがった心の生徒に寄りそうことがいかに大切なことか、また大変なことかが良く分かります。私にとって先生方との距離は、中学よりも高校のほうがずっと近かったように感じます。それは自分に大の苦手な科目があったから、また、私はいわゆる良い子ではなくムズカシイ高校生だったからでしょう。出来ないところがあるから、問題があるからこそじっくりと向き合ってくださる、そんな北千里の先生方に心から感謝しています。
皆さんも、ぜひ「おいでよ!北千里に!」。そして、KHSのつながりでいつかお会い出来ることを楽しみにしています。
―安達 智子(あだち ともこ)―
大阪教育大学 人間科学講座
准教授・博士(教育学)
(上)
修学旅行では人生初のスキーに挑戦しました。これは夕食後のゲーム大会での集合写真です。皆、すました表情ですが実は足腰がガクガクいっています。
(下)
体育祭の応援団。男子諸君の髪型はいっとき大流行した“リーゼント”です。