北千里高等学校

校長ブログ

  • 2019年6月5日 体育祭にたくさんの応援ありがとうございました

    昨日6月4日、好天に恵まれ無事体育祭を開催することができました。大変多くの保護者の方々が応援に来てくださり、大きな声援を送ってくださいました。生徒と保護者と教職員が一体となって創り上げる体育祭となったことを大変うれしく思っています。

     

    学校行事が人を育てる

    本校は朱雀、清龍、白虎、玄武という中国の四神が応援団のチーム名となっています。それぞれの団にふさわしい応援合戦のストーリーを作ることから3年生の取組みがはじまります。毎年そのストーリーと、それをもとに仕上がった団旗や垂れ幕、衣装のデザインがトータルコーディネートされていて、見事な統一感のもとにそれぞれの団をアピールします。

    応援合戦として音楽に合わせてダンスを披露するというのはどの学校でもよくされていますが、本校のようにひとつのストーリーで応援団のアピールをしていくというのはあまり行われていないのではないかと思います。非常にレベルの高い応援合戦を毎年やりきってくる3年生には3年間の大きな成長を感じます。

    学校としては、これまで以上に「生徒の生徒のための生徒による体育祭にしよう」という方針のもと、生徒会係りの教員が中心となって準備を進めてきました。生徒がなるべく前に出てリーダーシップを発揮する場面を作ることに随分多くの時間をかけて準備をしてきた苦労を見ているだけに、それに見事に応えてくれた3年生に拍手を送りたいです。

    結団式も予行の時も、団長や幹部の生徒たちがその場を仕切っていくように今年は変更しましたが、そのことによってより一層「自分たちの体育祭」という意識も高まったのではないかと思います。

    団長や団幹部が決定した当初は応援の在り方を巡って随分意見の対立もあったのではないかと思います。準備の途中もあれができていない、これができていないとできていないことばかりが目につき、イライラしたり悩んだりと「いつも笑顔で楽しく」とはいっていられない状態であったことは十分察しがつきます。しかし、その苦境をどう乗り越えるのか、リーダーとして、団員として、何が必要なのかを一人ひとりが心に思うことによって大きく成長していくものです。苦しかったからこそ喜びも大きく、絆も深まる。苦しいからもういい、意見が合わないからイヤ!で終わってしまっては何にもなりませんが、そこを乗り越えて相手の心を読むとか、協力してもらえるようにはどうしたらいいか考える中から、ぼんやりとリーダーとしての資質や集団をまとめるようにするための一人一人のふるまいなどが身についていきます。

    つくづく、学校行事の生徒を育てる力は大きいものがあると感じた一日でした。