校長ブログ
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2018年11月19日 実験、実習、実験
学校の授業の中には教室で行われる知識を実験や実習によって確認をしていくものがあります。授業見学の中でいくつかそのような場面がありましたので、紹介したいと思います。
まずは物理の実験です。振り子が運動しているときに糸が切れたらその球はどのよう運動をするか、理論値として得られる落下場所に目標物を置き、それに振り子の球があたるかどうか確認をしていきます。見事命中した時には「やった~!」と歓声が上がっていました。
「あぁ、いい匂い!」調理室から立ち上るお出汁のいい匂いに調理室のドアに張り付いている生徒たちを見かけました。中に入ってみると調理実習の真っ最中。防災食というテーマで、献立が立てられており、生徒たちはそれぞれ作業に一生懸命でした。
ちょうど生物基礎では遺伝子の学習を行っており、それと関連してユスリカの幼虫の唾液腺の染色体を観察するという実験を行っていました。小さな赤虫に案の定、気持ち悪い~と拒絶反応の生徒もいましたが、一人ずつ自分の顕微鏡で観察する標本をつくらないといけないので、そんなことは言ってられません。
どの生徒もこわごわ何とか指示通り標本づくりを始めました。私たちの体の神秘は、多くの他の生物の犠牲があってこそ解き明かされてきた事実があります。小さな生き物、特に虫は高校生ともなると気持ち悪い存在になってしまうのかもしれませんが、心の片隅では感謝の気持ちを持ちながら実験していくことも大切です。
おそらく、そのように感じながら実験を進めてくれた生徒もいるのではないかなあ、そうあってほしいなあと思います。
化学ではイオン化傾向を利用した電池の仕組みを確認する実験をしていました。電気分解によって電子の流れができ、小さなオルゴールの音が聞こえたり、試薬によって色が変化することを確認していました。理論で学んだことを実験によって確認すると、その知識はしっかりと定着していきます。危なくないものであれば、少し失敗もあった方が印象に残ることもあります。
このような授業の様子を見ると経験することは学力の定着にはとても大切なことですし、これらの実験や実習によってさらに発展的な学習につながっていくことに興味関心がわいてくる人もいると思います。「もっと深く学びたい!」という、学びのモチベーションとなればいいですね。
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